みなさん、お金は好きでしょうか。
100人に聞いたら100人は「はい」と答えそうですが、今回は部活のお金のお話です。
株式会社インフィニットループでは「部活」という制度で会社に認められた部活が所属人数に合わせた活動資金をいただくことができます。(※お金の使い道に関しては、自由に使えるわけではなく会社からの承認が必要です)
お絵描き部ではそれらの活動資金を本の購入に充てることが多く、発足から何年か経ち本も溜まってきたのでここで何冊かおすすめの本のレビューをしたいと思います。
この大お絵描き時代、ネットにはプロからアマから様々な発信源でお絵描き情報が飛び交い、玉石混合で何を参考にしたら迷っている人もいると思います。そのような人たちの参考になれば幸いです。
絵がふつうに上手くなる本
うまく描くの禁止 ツラくないイラスト上達法
絵を描くにあたって、様々な問題にぶつかることがあると思います。
最初のころは楽しくお絵描きできていたのに、伸び悩んできたり、なんかうまく描けなかったり、SNSで疲弊してしまったり、仕事にしたいけど何からすればいいか分からなかったり……。人によりけりですが、お絵描き、引いては何か創作をしていると何かしら問題にぶつかると思います。
そのようなお絵描きに関する「技術外」の悩みに寄り添ってくれるのが上記の2冊かなと思います。うまく描けないなどの技術寄りな悩みにはよー清水さんの本、人間関係などメンタル面の悩みにはさいとうなおきさんの本がおすすめです。
とくにさいとうなおきさんはyoutubeでも活躍されていて、本に書いてあることもすでにyoutubeで話していることも多い印象でした。本よりも動画のほうがいいという方はyoutubeを見るのもいいと思いますし、すぐに見返せるよう手元に置きたい人には本がおすすめです。
「キャラクター」のデザイン&描き方
個人の見解ではありますが、令和に入ってからのイラストの流行りとしては「ポップ」「鮮やかな色彩」「可愛らしいデフォルメ」かなと思っています。
この本ではキャラクターデザインという手法を通して、そのあたりのセンスに頼りがちな部分を理論的に学ぶことができると思います。キャラクターデザインそのもの(キャラのポージングや表情、特徴的な服飾の発想に至る過程)も学ぶことができますし、くるみつさんが描いたキャラクターイラストを見ているだけでも楽しいです。自分もこんな絵が描けたらどれだけ楽しいのかと、読んでいてワクワクしました。デフォルメイラストの解説も途中にあり、自分はこの本でデフォルメキャラが描けるようになりました。
部活で購入したため会社の本なのですが、かなり内容が良かったので自分でも購入し家に置いています。恥ずかしながら、購入時は著者のくるみつを知らなかったのですがこの本を通してくるみつさんのファンになりました。
TIPS!
何冊か吉田誠治さんの著書を読ませていただきましたが、これが一番いいと思いました。
内容は背景の基礎(パース・消失点)からサブサーフェス・スキャッタリングやタンジェントなど応用的なものまで幅広いものの、解説がとても丁寧なので読み物として面白いですし、背景を学びたい人にも良いと思います。とくに、絵や情報だけで学ぶのではなくちゃんと実物を「視る」ことを推奨しているのが絵を描くことに対して誠実だと感じました。
吉田誠治さんの本はどれもわかりやすく面白いのでおすすめではありますが、今回はサイズ的に傍に置きやすかったりコンパクトにTIPSとしてまとまっているこちらの本を紹介させていただきました。
キャラクターイラストの引き出しを増やす ポーズと構図の演出テクニック
いつも自分の描くイラストが固いな~と思ったので、それが解決できそうな本ということで購入させていただきました。
「こんな性格のキャラはこんな表情、こんなポーズにするといいです」ということがフワッと羅列してある本は多いのですが、この本はそこからさらに深堀りし「逆にこのポーズや表情をさせたらどうか?」というような検証を多くされていて、似たような本の中では一番多角的で読んでいてとても面白かったです。例として描いてあるイラストがわかりやすくて量も多いです。
イラストの中でも、キャラクターイラストを描く方に特におすすめです。弊社で今大流行のTRPGやマダミスのキャラデザインにも使えると思っていまして、この本を読んでから描くと物語の深みがより出せるかもしれません。
かがやく瞳の描き方 (超描けるシリーズ)
プリキュアの目の描き方で時代が分かると聞いたことがあるのですが、この本を読んでみて確かに少し前に流行っていた目と違っていて時代を感じました。タイトルにもあるような「かがやく瞳」のように眼の中の情報量を増やすことや、目のフチぼかしたりまつ毛の形を印象的にするのが最近のトレンドなんだな~と思いました。
内容はといいますと、理論よりも「描き方」に注力した本になります。本を見ながらマネして描いてみたり、プロの方の描き方を知るのが目的になると思います。そのため、瞳の輝きを理論的を学びたい人にはあまり向いていませんが、逆にお絵描き初心者の方のファーストステップとして「目を上手に描いて良いイラストを制作しモチベを上げる」のには向いていると思います。(もちろんプロの描き方を知りたい熟練の方にも)
顔、とくに目はイラストの中でも特に大事で、目が上手に描けるとイラストのクオリティが一気に上がりますので何からやろうかな、という方はここから始めてもいいかもしれません。
試しに見ながら描いみたところ、途中途中で「これは絵師さんの技量でしかできないのではないか」というところがあり苦戦はしたものの、光を入れた瞬間印象的な瞳になるのがアハ体験みたいで面白かったです。
終わりに
先にも述べたように、今や誰しもが情報発信できる環境でネットで拾える情報は玉石混合だと思います。もちろん情報を自分にあうか合わないか取捨選択ができるのならそれらも悪くはありませんが、本はプロが時間をかけてまとめたものですのでネットより洗練された内容であると思います。
情報の海におぼれているお絵描きの民は、お金を出して本を買ってみるorインフィニットループのお絵描き部に入部してみてはいかがでしょうか?
今回紹介した本以外にも多くのイラスト関連書籍をお絵描き部では有しており、まだまだおすすめの本がありますのでまた別の機会に紹介させていただければと思います。
今回の記事でお絵描き部やインフィニットループに興味を持っていただけた方は、是非入社を検討してみて下さい。お絵描き部はいつでも部員をお待ちしております。
過去のお絵描き部ブログ
第1回目→ 初めまして、お絵描き部です。
第2回目→ お久しぶりです、お絵描き部です。
第3回目→ お世話になっております、お絵描き部です。
第4回目→ちょうどいい気温の日、年々少なくなってない?お絵描き部
第5回目→同人誌を作りました、お絵描き部です。
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以上、お絵描き部でした。次回をお楽しみに~。