インフィニットループ 広報ブログ

2022年10月26日 (水)

著者 : ono

【#SapporoGameCamp】札幌でGameJam!2日間たっぷりゲーム開発だった振り返り

onoです。

先日の10月22~23日の2日間、「Sapporo Game Camp 2022(SGC2022)」が開催され、大盛況のうちに終了しましたので、その報告と感想です。

https://sapporo-game-camp.com/2022/

Sapporo Game Camp 2022

SGC2022は、「ゲームを学ぼう!ゲームで学ぼう!」をスローガンにし、札幌のエンタメ業界の活気底上げに貢献すべく、下記2本立てを軸としたイベントです。

  • GameJam
  • プログラミング講座✕eスポーツ体験会

私自身は、SGC2022 GameJam部門の運営担当として携わらせていただきました。なのでこの記事では主にGameJamに触れていきたいと思います。

GameJam

なにそれ?に対する回答としては、クリエーターたちが限られた時間でゲームをつくりあげる、これがGameJamです。ハッカソンみたいなものですね。GameJamでいうと「Global Game Jam(GGJ)」がおそらく有名ですが、その札幌会場の開催(GGJ Sap)にもインフィニットループのスタッフは強く関わっています。

ではSGC2022のGameJamとGGJ Sapの違いは?というと、SGC2022 GameJamは企業主導であることでしょうか。いずれであっても「ゲーム業界の盛り上げ」という終着駅は変わりません。

今回のSGC2022 GameJamは、1チーム7名程度、全8チーム、合計55名が、提示されたテーマを意識したコンセプトをもって2日間でゲームづくりに挑む、という体制。応募者数にいたっては当初想定の4倍の応募をいただき、関心や意欲の高さが伺えます。

一般的にGameJamに対してよく聞くのは「応募するにも敷居が高そうでちょっと」「徹夜でやるんでしょ」「できる人だけが参加するやつですよね」といった声が目立ちます。たしかにチームメンバー全員がまったくの未経験であれば、苦しいところがあるのもまた事実です。ちなみに徹夜強制はありませんのでご安心ください。

敷居が高いことへの対策、あります。
SGC2022 GameJamではなんと、日々最前線で戦っている開発現場の方がプロスタッフとして各チームに参加する、という要素があり、これによりゲーム開発にビシッと一本筋が通るのでした。

そんなプロスタッフ参加に手を差し伸べてくれたのが、札幌市ゲーム業界のデベロッパー、下記8社です!集った感ある!

今回のテーマは「rebuild」。
テーマは当日の朝、つまりGameJam開始時に発表されます。
そもそも「rebuild」に決まったきっかけは大きく2点。

  • 札幌市は今、大規模な再開発が進行中だ、という活気
  • 札幌ゲーム業界も新型コロナウイルスの影響に負けず再始動するぞ、という想い

これらをかけ合わせた意味を持つ言葉として、実行委員で満場一致となり決定したテーマでした。

そしてテーマ同様に、チーム配属も当日の受付時に初めて知らされます。

参加者からすると、これは序盤の緊張MAXのタイミングではないでしょうか。
事前に各テーブルにはチーム番号が割り振られています。受付で知らされ指定された配属先のテーブルに向かうとすでに2日間を共に過ごす仲間が先に座っていたりします。まずははじめましてからスタート。メンバーが揃ったところでGameJamは始まりますが初日の午前中はお互いに緊張と遠慮もあり、なかなか思うように話が弾まない場面もよくあります。ただ、数時間もすればあっという間に打ち解けることができるのもまたこういったイベントの特徴かもしれません。

プロスタッフ以外の一般参加者の方々のバックグラウンドは実に様々です。

  • ゲーム開発にすでに携わっている人
  • ゲーム業界を目指して学んでいる途中の人
  • プログラムは少し知ってるけど、自分ではゲーム開発できるほどではないと思っている人
  • 絵は描けるけど、その他はちょっと、という人
  • 人生に一度はゲームづくりしてみたいと希望していた人
  • とりあえずExcelとパワポでどうにかしてみたい人
  • なんとなく参加してみた人
初日の日中はまだエネルギー溢れてる

前述で1チーム7名程度、と書きましたがその内訳は可能な限り「どんなゲームにするか企画を担当するプランナー」「2Dや3Dのグラフィックを担当するデザイナー」「企画を機能にし、グラフィックでモノに仕上げていく実装担当のプログラマー」の3種をバランスよく配置するよう考慮されています。

夜になると集中力あがるやつ

「未経験なんですけど・・・」と受付時に不安そうだった参加者もチームに馴染み、教えてもらったり話し合ったりして、しっかりと自分の役割をもって取り組んでいる姿は非常に眩しいです。やることがなくて手持ち無沙汰といった寂しいことにはなっていません。2日間しかないのでみんな必死です。

最終発表会

最終発表会は2日間(おおよそ32時間)を走り抜けた各チームをみんなで称え合う場です。
そこにはGameJamの参加者と関係者だけではなく、同じくSGC2022の「プログラミング講座✕eスポーツ体験会」の参加者、様々な企業の方、参加者の友だちなど多数の方が見学に駆けつけてくれました。臨時で椅子を増やしまくったことを覚えています。

8チームすべてがrebuildなゲームをしっかり形にして、発表することができていました。この素晴らしい成功体験の始まりを本当にうれしく思います。

全チームの発表が終わったところで、SGC2022 GameJamメディア班による2日間の集大成動画が流れ、ちょっとしたプレゼントとなり会場は湧きました。ここですぐに紹介できないことが悔やまれます。

動画から抜粋、この追い込み時の雰囲気は独特

正真正銘、参加者全員が2日間やりきった記録です。あとに聞いたところによると感動で涙した人もいたとかいなかったとか。
メディア班は、本記事序盤でも紹介したGGJ Sapのコアスタッフが担いました。ずーっと数kgあるカメラを持って、ずーっとウロウロ撮影し続けてくれて同時並行で編集作業をしていたことをやはり覚えています。

最後に。
GameJamは、私が知るかぎりでも、自身への学びや成長、仲間との出会い、企業との接点、充実感・達成感など様々なメリットがあります。もちろん土日を使うイベントなので時間拘束や体力消耗などの厳しい部分もあります。
それでも長い人生のなかで「ゲーム開発に短期集中で費やしたことがある」という経験もわるくないねと思える方は是非次回等の機会に検討してみてください。


今回のイベントが無事に終了できたのは、ひとえに企画を実現に持ち込んでいただいた実行委員のみなさま、札幌市のゲーム業界を盛り上げていこうと同意してくださった各企業のみなさま、未来のクリエイターの成長を見守り当イベントを後押ししてくださった学校関係のみなさま、そしてなによりも「SGC2022のGameJamに参加しよう!」と決めてくださった参加者のみなさまによる、尋常ではないご理解・ご協力があってこそでした。

この場を借りて改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました!

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