こんにちは、麻雀部h-okeyaです。
インフィニットループは多くの人間がプログラムを書くことを仕事としており、プロジェクトではコードレビューを重要視しております。
潜在的なバグや仕様漏れの確認等はコードレビューで補っており、プロジェクトに慣れていない方も相互レビューによって全体のクォリティアップ、そしてコードを見る力を向上させる目的があります。
つまり、麻雀にもレビューが必要ということです。
本日はとある日の一半荘のK.Hさん(リアル麻雀歴1年)の麻雀を振り返ってみようと思います。(本人許可済み)
なお、レビュー者は別にプロでもなければ上級者というわけでもありません。
こういう保険を張っておかないと、「お前の言ってることはおかしい!」といくらでもつっこまれますからね。
h-okeyaは小心者なのです。
なお、ルールはMリーグ準拠ですがダブロンあり、あがり連荘、ドボンありのルールです。
東一局

配牌はこの形。萬子が多めで
が対子。ドラが
で、残っている牌の孤立具合から考えると混一色へ向かう人が多そうですが…

ここは
からの切り出し。リーチ手順に向かうつもりのようです。
はオタ風ですから、積極的に仕掛けての3900よりどっしり構えてのリーチを重視した形です。よいでしょう。

次巡に
引き。
からの塔子が完成して
切りとします。
が重なったほうが
くっつきよりもうれしいと私は思うので
切りがよさそうという肌感ですが、しょせんは字牌ですから、リーチ手順にするなら辺張横伸びのほうがまだ広いだろう、という考えでしょう。

7巡目。急所のペンカン
を引き入れ形のいい一向聴になります。平和ドラ1の先制が打てそうな形です。ここで選択したのが
。
か
かの2択ですが、
は親の現物です。より安全なほうを残し、先に
を外すというよい判断です。

しかし9巡目、親からリーチが入ります。一発でつかまされたのは
。まったくの無筋です。
ここで切ったのは…

強気の
!
おそらく一通を最後まで消さないために持っておきたかった
と思われますが、
が入っても
が入ってもその時点で平和ドラ1の聴牌であるため、先制リーチを打たれている状況では一通手変わり待ちはかなり厳しい選択と言えます。親の現物
切りでも一向聴は維持できるので、
切りがよいでしょう。
最終的に聴牌すれば
が出ていくのに変わりはありませんが、確実に避けられる一発は避けるのがよいかと思われます。
しかし、少しでも打点を求めるという気迫が感じられます。

10巡目。ドラの
を引き一盃口変化になります。ここで
をリリース。大勝負手となりました。この形なら文句なしに親と戦えるでしょう。

次巡に聴牌!予定通りリーチと行きます。宣言牌は
。
一盃口とドラの2飜下げる形のリーチ、なおかつドラ自体も親に通っていません。これについては、仮にリャンメンだとしても安目である
切りリーチとするのがよさそうです。
親には
も通っていないので1筋で済むドラのほうを切ったと考えられますが、この打点なら2筋勝負でもよいでしょう。
この局は親が2副露の上家に打ち込んで終了となりましたが、ブレずにリーチまでたどり着いたのは素晴らしいと言えます。
東二局

配牌はこの形。上家の第一打
を迷わずポン。
ヘッドこそないものの、手の内は両面が2つに辺張1つとなんとかなりそうな形。
ドラ受けもあり、積極的に前に出てあがりを取りに行こうという算段です。よいでしょう。

4巡目にこの形。うまくヘッドが重なり、手の内が有効牌のみとなります。積極策が功を奏しました。

次巡に塔子選択となります。ポン材を残し、弱い辺張である打
とします。よい選択です。
塔子が足りている場合は辺張を内側から外す、打
という選択もあるでしょう。

しかし8巡目に親からリーチが来てしまいます。手の内に親の安牌はゼロ。ここは宣言牌のスジである
切り。手牌構造上からももっともあがりに近い打牌です。

次巡以降も
、
とプッシュ。どうせ降りられないならまっすぐ行くという判断です。割り切りとはこうあるべきです。
この局は親のツモあがりとなりました。
東二局2本場

次局東二局1本場も親の連荘となり2本場。手なりに進めていきこの形。ドラは
。

ここでドラ打ちです。
現状でもカン
受けですが、仮に![]()
を引いても使うことができ、ロスが少ない打牌です。
すでに捨て牌にドラが2枚出ており重なりの可能性がかなり薄い、ドラ表が
でこちらも2枚見えであることを考えると鋭い選択と言えます。萬子が下に延びればタンヤオにもなるいい手でしょう。

10巡目に聴牌。カン
でリーチと宣言してもおかしくはなさそうですが…?

ここで渋い黙聴です。現状ではドラも役もない愚形聴牌であり、親からリーチと言われてしまうととたんに苦しい恰好で勝負せねばならなくなります。
ひょっこりツモも偉く、バランスのとれた選択です。あっぱれ。

2巡後、目論見通り親からリーチが入ります。危険牌の
をつかみ…

しっかり現物
で降り。素晴らしい判断の局といえるでしょう。
この局は流局で親流れとなりました。
東三局3本場

パっとしない配牌であまりやる気がないところですが…

まっすぐ進めて8巡目に
を引きこの形。俄然勝負にいきたくなる手格好です。

ここで選ばれたのは
。
この形で最も広いのは
切りですが、おそらくリャンカンの形を嫌い
からの横伸びを期待する一打と思われます。
しかし、この巡目のリャンカン両面であれば素直に
切りとするのが選択肢としては丸いかなと考えました。
この局は一盃口のみの黙聴で待っていた上家に放銃する形となります。放銃自体は何の問題もないでしょう。
東三局4本場

二巡目にドラ
切りからの発進。手の内がすべて有効牌ですから、先にドラを打って処理する考えでしょう。
昨今流行の考え方であり、よい打牌と言えます。
しかし、今回は西家の下家にドラ
対子が配牌から入っており、ポン発進されてしまいます。これは結果論なので気にせずいきましょう。

4巡目にこちら。ここから打
としました。
現状、
は![]()
によって生きていない牌のため、カン
の受けがただ消える形となっています。
この場面では
を切るのが一見よい…のですが、ドラポンの下家を気にして出てきていない索子まわりを切りたくなかったものと思われます。
下家は第一打
のため、
よりも鳴かれにくいという考えでしょう。
場況に沿った打ち方であり、冷静な判断です。

しかし、受けを考えながらのところをスルスルと一向聴に。この形であれば
を打ち出す価値ありと考え前に出ます。
役牌の![]()
対子の二段構えであり、あがりの公算はかなり高い手格好です。

首尾よく
が鳴け、両面聴牌。![]()
はかなり強い待ちに見えます。ここからであれば、降りるよりあがりきってしまったほうがむしろ安全と言えるでしょう。
今局は上家が下家に放銃となり横移動の8000となりましたが、冴えが光る局だったといえます。
東四局

やってきた親番。いい配牌です。二巡目にこの形。
対子落としで混一も見たいところですが、その場合は
が少し邪魔な形。

ここは
切り。親ということもあり、数牌の横伸びのほうが重要という判断でしょう。
ただ、
は横伸びしにくい牌なのと、
があるため
くっつきも弱くはないと考え、対子落としなら
ポンによる仕掛けも効く打
のほうがよさそうという肌感です。

下家に先制リーチを打たれるものの、9巡目にズバっとカン
が入り、
切りリーチ。ピンズが伸びてしまい混一を逃す格好とはなりましたが、親で両面リーチが打てるなら上々でしょう。
この局は三門張で待っていた下家のあたり牌をつかまされてしまい痛い放銃。しかし、放銃自体はただの結果です。気にしてはなりません。
南一局

いい配牌です。赤も引いて使いきれればリーチ平和赤ドラ8000が見えます。

4巡目に
引きからの
落とし。ドラが
のため、打点を見て辺張の
より1枚持ちのドラ辺張
受けを残す選択です。
現状は9500点持ちのラス目ですから、打点を追う選択は正しいと言えます。また、仮に
を引いても
があるため、完全な裏目でもありません。

そして実際に
を引いてしまうのもご愛敬です。フリテンにならない
を落とし、カン
受けとします。

これが大正解。
を引いて完璧な両面両面一向聴。

10巡目に聴牌!当然の8000点即リーチです。苦しい展開の多かった半荘ですが、ここで大きく戻せるか…!

しかし同巡、親におっかけられてしまいます。一発ツモで跳満親被りを期待したいところ、一発目に持ってきたのは…

よりによって下家のあたり牌、
でした。ついてないときは、こんなものです。選択は正しかったのです。それでもつらい結果を引くのが麻雀というゲームの怖さです。
まとめ
今回は残念ながらハコ下によりゲーム終了。全体的に勝負手があがりに結びつかず、つかない半荘だったと言えますが、要所に光る選択がありました。
ラスは結果にすぎません。過程が大事なのです。
しかし、麻雀は自由なゲームです。
自分が信じた打牌を貫き通すもよし、強さを求めて理論を求めるもよし。特定の役が好きだからそれを目指したいというのもあるでしょう。すべてが許容されます。
こんなレビューとかいって偉そうに外様からゴチャゴチャ言って満足するのは私のようなおっさんぐらいなのですからね。
記事内の麻雀牌画像は以下のサイトの画像を利用させていただきました。
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