インフィニットループ 広報ブログ

2020年12月28日 (月)

著者 : unison

男性スタッフが育児休業を取得した結果

m-satoです。
私は昨年、長女が誕生した際に育児休業を2か月程度取得したのですが、弊社スタッフとしては男性第一号ということもあって、記事を書こう書こうと思いつつできていませんでした。
取得から1年以上経過して今更感がややあるものの、せっかくなのでその時のことを育休取得前、取得中、取得後について振り返りつつ、感想を書いていこうかなと思います。
なお、男性が育児休業に入ることに対しての感じ方であったり、職場復帰へのハードルについては、私個人に依存するところが数多くあると思いますので、それを踏まえた上で最後まで読んでいただけると嬉しいです。

育休取得前

当時、妻の出産を目前に控えていましたが、どれくらい育児が大変かというイメージが湧いていなかったこともあり、それほど不安を抱いていなかったことを今も覚えています。

会社に抱いていたイメージ
私は9年前から弊社に在籍していますがスタッフの働き方が年々改善されていることを感じていたことから、育休取得に対する心理的ハードルは低かったです。
とはいえ、男性社員としては社内で初めての育休取得ですから、全く心配がなかったと言えば嘘になります。

取得前の相談、雰囲気、上長の動き
上長に対して事前に育休取得とその期間の予定も相談していましたが、特に嫌な顔もされず、むしろどうぞどうぞという雰囲気だったかと思いますね。
ただ、弊社の場合若手が多いせいか、社内でも育休取得自体がほぼされておらず、総務の方が大変そうだったのは記憶しています。

取得期間、その理由
出産前に上長に相談していた時点で、育休期間は3か月程度を考えていました。
取得期間が少し長いかなとも思いましたが、私の実家が海の向こうにあることもあり、私の両親からの物理的サポートはほぼ得られないだろうということで、出産直後の負担を妻と私で分散できる期間が長めに欲しかったこと、そしてなにより、育児というイベントは人生においてそうそう経験できないことですから、妻と一緒に最初から学んでいこうという意識があったので、長めに取得させてほしいと打診していました。

育休取得中

いざ娘が誕生してからは、てんてこ舞いでした。
何が必要なのかも調べつつだったこともあり、また実際に育児グッズを使ってみると肌に合わないみたいなこともあって、毎日慌ただしかったと記憶しています。特に沐浴を終えるまでの期間はあまり記憶がありません。

育休中に取得して良かったと思った出来事はあったか
産後すぐは病院と家を往復しつつ、自宅に娘を迎える用意をしたりであまり余裕が無かったと思います。
義両親もサポートできるところではしていただいていましたが、比較的近くに住んでいるわけではないこともあって、頼れる頻度も多くはありませんでした。
育休を取得していなかったら時間が取れず、ハードになっていたことは簡単にイメージできます。
少し話が逸れますが、産院の助産師の方が言うに2か月の育休取得をするような旦那さんはほとんどいないそうです。
長くても1か月以内がほとんどで、やはり会社が許してくれないという理由が多いと聞きました。

育休取得後

育休取得から2か月弱が経過した頃、同僚が担当している案件が佳境に差し掛かっていると話を聞き、当時、育児の面と妻の体調面で出産直後と比較すると大分落ち着いていたこともあって、妻と相談の上で育休を明けることにしました。

取得期間など、満足したか
途中で明けた形にはなりましたが、期間については十分取得できたと考えています。
世間一般と比較しても、育休取得にかなり前向きな対応をしていただいたこともあり、満足しています。

職場復帰時の周囲の反応
経緯的にも歓迎されたことを記憶しています。
また、その後も育休を取得したからといって特別どうということはありませんでした。

キャリアはどうなるか(断絶しないか)
これは正直なことを書いた方が良い気がしますが、まず、私の場合育休中は育児家事に慌ただしくなってしまい、職場復帰してからしばらくは若干ボケてる感じがありました。自覚があるくらいなので、周りからもそう見えていたんじゃないかと思います。
会社からの扱いとしては、何か配属を変更させられるみたいなことはありませんでした。むしろ、作業割り当ての面で、ある程度配慮を受けていたと感じました。

育休を取得して自分や家庭に変化はあったか
子育てに対して自信を持てました。そして、子育てに対して前向きなイメージを持つことができました。
夫婦で家事育児を両立させていく時間が長く持てたことで、2人で良い経験ができたと考えています。

終わりに

弊社では最近半休制度が新設されました。
育児がはじまると、子どもが体調を崩して突然の早退遅刻が必要になるケースもありますから、ますます助かっています。

ところで、我が国では男性の育休取得率が極端に低いらしく、2019年で7.5%未満だそうです。
取得できても同僚や上司、取引先から冷ややかな目で見られるケースもあると聞きます。このような状況で特に問題無く育休を取得できる環境にいたという点で、世間一般の社会人と相対的に見ると私は運が良い、恵まれている方だと強く感じます。

育休は、親になる人が一時的に家庭内に労働力を提供する必要がある人生のイベントに合わせた制度だと、私は思います。

特に昨今では核家族化が進み育児がワンオペになりやすく、パートナーに大きな負担を強いかねません。
育休を適切に取得できる環境が整い、デメリット少なく仕事に復帰できることが、労働人口が少なくなっている日本においてワークライフバランスを保つ上で重要なことなのではないでしょうか。